こんにちは。 miToki(以下 管理人)です。
12月も一週目が終わり…そして、毎週冴えカノの書き下ろしが読める夢のような期間も、遂に終わり。いやはや… 早いものですね。ついこの間まで「毎週書き下ろし小説あるとか神!」なんて言っていたのに…終わってしまう悲しさもありますが、でも、ちゃんと最後まで見届けることができる喜びもある…
はい。それではタイトル通り今回は、劇場版冴えカノ第七週目来場者特典小説「冴えない彼女の育てかた After[Six Years Later Part.1]」のあらすじと感想を書いていきます。まずは公式様のあらすじをどうぞ。
特典小説:「冴えない彼女の育てかた After [Six Years Later Part.2]」
※本特典の内容は劇場でご確認ください。
うん、なにも書いてないね。流石にこのままだとアレかなと思うので管理人が補足しますと、七週目特典小説は六週目特典小説の続き、倫也と恵がそれぞれ、互いの将来について考えたあとのお話となります。
時系列的には本編から6年後の夏が六週目特典、秋が七週目。七週目特典を経て、劇場版のCパート(エンドロール後)に繋がる。といった感じに。六週目特典小説のあらすじ感想は別記事に書いているのでそちらもあわせてお読みいただければ幸いです。
それではあらすじと感想を書いていきます。
六年後、秋。池袋。ちなみに、9月23日。
「間取りは1LDK。このリビングをオフィスにして、隣の部屋を女性用の仮眠室兼更衣室に。もちろん浴室も完備だから泊まり勤務もOK!」
「はいはい、ブラック乙」
とある駅近マンションの一室にいる倫也と恵。二人は今、倫也の部屋に変わる仕事部屋の物件探しをしていました。倫也が探してきたこのマンション。立地もよく、リビングも広い。家賃も高いんじゃないかと聞く恵。
案の定その通りで、ここを借りると、家賃一年分やオフィス立ち上げ用の諸費用を合わせて、今まで貯めてきた会社のお金をほぼ使いきってしまう…
いや、ほんとこのマンション、劇場版観てると感じますが、超家賃高そうな場所。Cパートで映った時お風呂とか超綺麗だったもん… お風呂よりもっとヤバい人がやばい恰好でしたけど。
それでもオフィスをこのマンションにこだわる倫也。
「どうしてもここを借りること前提なの? もう少しお金溜まるまで待つとか。もう少し小さくて安い物件にするとか……」
「いいや、今でなくちゃ…… ここでなくちゃ、ならないんだ」
「それに、もうオフィスのレイアウトまで作ってあるんだ! ほら!」
「だから、そんなもの見せられても………… あれ?」
「机が七つ……?」
「……だから、このくらいの広さがないと、いけないんだ」
倫也がここにこだわる理由。それは
「次の企画には、外部のクリエイターを招聘する。……超大物作家と、神絵師だ」
あの二人を迎えるため。
はぁぁっ……さいっこう…っ!何年も、みんなで頑張って。頑張って頑張って頑張って……そして、ようやくたどり着いた”坂のてっぺん”は、ちょっと背伸びを、いや、だいぶ背伸びをするけれど、でも、最高のものに、最高の場所にしたいから…
これが倫也がこのマンションにしたい理由なのかなと思います。あと英梨々と詩羽先輩への精一杯の見栄っていうのも少しはあるのかな… オフィスのレイアウトを考えてるときの倫也、書かれてはいないですけど絶対楽しそうに作ってて、そして泣いたんだろうなぁ・・・。
倫也の言葉を受けて「そういうこと言われたら、反対、できないよ」と言う恵。
だって、これは恵の夢でもあるから。恵の承諾も貰い、新オフィスの場所も決まり。めでたしめでたし…ではなく。今回のめでたしめでたしは、もう少しだけ、ほんの少しだけ、先にあります。
「リビングはさっきのところより狭いけど、こっちは大人数じゃないし、いいかなって」
「・・・・・・・・・」
「その代わり、部屋のほうはそこそこ…… とりあえず大きめのベッドを入れられるくらいはある。」
先ほどの物件から、徒歩10秒。つまり、隣の部屋。
「……まぁ、職場に近すぎるっていうのは、メリットでもありデメリットでもあるけど」
「ちょ、ちょっと待って? ここ・・・・・・っ!」
倫也に、この部屋に招かれてから言葉を失っている恵。我に返り、倫也を問い詰めようと、顔を見上げ、また、言葉に詰まる恵。
「・・・・・・恵と、俺の部屋」
「っ・・・・・・」
視線の先には、彼の、倫也の、緊張で紅潮した、ガチガチの表情が見えたから。そして、その表情から発せられた、震え声の意味に、思い至ったから。
はぁぁぁぁぁぁぁ。。。。はぁぁぁっ・・・・・・!落ち着け、落ち着け……
「え、 え、 ええと・・・・・・」
自分の想像以上に、自分が動揺してることに、さらに動揺する恵。ここの恵、もうぜったい心臓ばっくばっくですよ…!
「その、だって、こっちは、会社のお金、使えないよね? 倫也くん、どこにそんなお金・・・・・・」
「まぁ、同人時代の稼ぎとか、学生時代のバイト代とか、結構貯めてたから……」
「だったらもっと服買いなよオタクグッズばかりじゃなくてさぁ!」
「いや、今してるのはそういう話じゃ・・・・・・」
超大切な場面ですが、「服買えよ」があまりにも魂の叫び過ぎて笑ってしまう。
「と、とにかく、とにかくさぁ・・・・・・っ」
動揺で、どんどんテンションが滅茶苦茶になっていく恵。フラットが崩れて、挙動不審に陥る恵。…七巻の、仲直りの時のように。でも倫也からすると、ここで動揺されていては困ってしまう。だって
「まぁ、でも。さすがにここを借りて、家財道具とか入れると、貯金の九割が消えちゃうんだけどな」
「や、やっぱり駄目だよそれ…… 一割しか残らなかったら、漫画やアニメの円盤、買えなくなっちゃうよ?」
「いいや、それどころか・・・・・・」
だって
「これで、全部消えた」
「ぁ・・・・・・」
この小さな小さな箱を、取り出す瞬間こそが……
彼が、本当に、彼女に、反応して欲しかった瞬間、なのだから。
神。神。神。。。そうです。今回は六週目特典の続きなんです。倫也が、覚悟を決めた「今年こそは・・・・・・」の続きなんです。いや、これは頑張った。倫也、頑張ったのでは・・・? いいぞ倫也…!
本人的にも手ごたえを感じた倫也。
「え、えっと…… 今の、結構決まったと思うんだけど、どうかな?」
いつもの恵なら、『そういうこと言わなければね~』なんて、流せたかもしれない。
告白(GS3)のときのように、
なにを言われても、フラットに。呆れるふりをして、苦笑して、皮肉の一つでも利かせて。万全を期して、勝てたかもしれない。
でも今は、さっきまで仕事モードで、そういう話をする雰囲気も全然なくって。しかも今日は9月23日だから、誕生日だから、少し緊張してる倫也をみても『祝いのサプライズ仕込んでるんだな』なんて思い込みがあって。
勝手にそう解釈して。だから、まさか、こんな風にくるなんて想像してなくて。
「た…… 誕生日、プレゼント?」
「……悪いけど、誕生日を祝うだけだと、完全に積務超過」
「ぅ・・・・・・」
「だから、それ以上の下心があるって、ちゃんと理解していただきたく」
「困るよ、困る・・・・・・」
「な、なんで・・・・・・っ?」
「だって、だって・・・・・・ お姉ちゃんに、笑われる」
「・・・・・・ごめん何言ってるのかわからない」
そうです。再びですが今回は六週目特典の続きなんです。恵が、お姉さんに結婚のタイミングを聞かれ「あと二年はまだ」の続きなんです。あれから、わずか一月なんです。
「・・・・・・と、いうわけなんだよ」
それから、倫也の手を両手でぎゅっと握って。先月の姉との一件を、倫也に話す恵。
それを聞いた倫也。
「と、とにかく、まだ会社のことが心配だから、今結婚するのは困る、と?」
「う・・・・・・ん」
「そっか、二年か・・・・・・ちょっと長いなぁ・・・・・・」
「そ、その・・・・・」
恵の言葉は、倫也以上に歯切れが悪く。
「で、でも、それが恵の望みなら・・・・・・」
「ちょっと待ってよまさか待つつもりなの?」
「本当にどうすればいいの俺!?」
ついでに往生際も悪く。
そんな、ちょっとめんどくさくて、駄々っ子みたいな恵。倫也には、そんな恵が、懐かしくて、愛おしくて。
だって、今の彼女は、七年前の、冬の日の夜の、恵だから。自分が、この女性に対する好意を完全に自覚した、あのときの、恵そのものだから。
それから
少し、膝を折る倫也。
少し、背伸びをする恵。
「今すぐ、返事、してくれる?」
「・・・・・・する」
二人は、こつんと、額をくっつけて。
「それじゃ、恵」
「う、うん・・・・・・」
「あ、あなたは、あなたはね・・・・・ あなたは、わたしにとって、勿体ないひとだなんて、思わないけれど。わたしは、あなたにとって、ふつつかものだなんて、思わないけれど。 ・・・・・・・・・・・・・・・でも、よろしく、お願い、します」
そして、二人は抱き締め合いながら、口づけを交わす…
神、神、神…っ!
もう何回言ったかわからないけど丸戸先生マジ神っ!!!そしてここに描かれてる深崎先生の挿絵もほんと神っ!!!
ほんとうに、最後までやってくれてありがとうございます… あぁぁぁ…『どれだけ、このひとのこと、好きなの、わたし』この言葉が聞けただけで、もうっ、もう……っ
「もう、なんだかなぁ、だよね・・・・・・っ」
最後はこの、お決まりの、恵の、最高のため息で終わります。
以上がラストの特典小説のあらすじ。本当に最高だった…この作品に出会えてよかった……
最後の最後で、倫也への愛が駄々洩れになってしまう恵。
「冴えないヒロインの、ままだったね」冴えないヒロインのままだけど、でも倫也だけの最高のメインヒロイン。
時系列的にこの出来事のあとにあたる、劇場版Cパート。料理を作る恵のシーン「これ持ってて!」のところで恵の左手に嵌められているもの。それが今回、倫也が差し出した小さな箱の中身になります。もし、お気づきでない方がいらしたら、そこを注目していただければ。
もちろん劇場版のBlu-rayで確認でもよし!!!ていうか確認しましょう!!!じっくりとね!家でね!早く発売してくれ… 個人的予想は来年の3月か4月発売…
さて、今回で、書き下ろし特典小説も終わり…あ、あれ。もしかして、もう冴えカノの新しい文章を読むことってないんじゃ…震える管理人ですが、きっと、劇場版Blu-rayに書き下ろしが付いてくるはず…!大丈夫! WHITE ALBUM2だって沢山特典あったし!!!信じてますよ、丸戸先生!!!
個人的には、オファーが来た時の英梨々と詩羽先輩の様子なんかを読みたいなぁと思います!あとお馴染みのキャラクターコメンタリーとかね!もちろん各ヒロイン√書き下ろしでも可! さすがに丸戸先生死んじゃうよ…
あとは、そうだなぁ…深崎先生の冴えカノ画集にも、もしかしたら特典小説が付くかもしれないですね!楽しみ。本当に楽しみ。
来週土曜日には再びキャスト陣の舞台挨拶付き上映。そして8週目以降の来場特典… おそらく特典小説はないでしょうが…
それでも!
冴えカノ最後のお祭りはまだまだ終わりません。1ファンとして、盛り上げていく所存です!毎週、できるだけ多く、映画館での冴えカノを味わいたいなと思います。特典色紙もコンプできてないし。(英梨々…)
それでは、名残惜しいですが、今回はここまで。ご覧頂きありがとうございました。
冴えカノ来場者特典小説は終わってしまいましたが、来週以降もちょくちょくブログの方は更新していくつもりですので、ご覧いただけたら幸いです。(冴えカノ記事になるかはわかりませんが)
では。
執筆中BGM : ETERNAL♭(加藤 恵(CV.安野希世乃)
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