【 感想:ネタバレ注意 】ダンまち21巻(+特典小冊子)

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

「……英雄になりたい」

「貴方の英雄に、なりたい──」

 

 

こんにちは、miTokiです。

遅くなり申し訳ございません。今回は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 21』の感想になります。

ダンまち各作品のネタバレを含むのでご注意くださいませ。また、今回は21巻の裏側にあたる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア16』も合わせて発売されておりそちらのネタバレも若干含みますので、是非そちらも読まれてからこの感想をお読み頂けたら幸いです。またソード・オラトリア16の感想もなるべく時間を置かずに投稿予定なので、そちらもお時間あればご覧ください。

……本当に、素晴らしい物語を読んで、胸がいっぱいです。

改めて以下感想になります。

それではどうぞ。

 

 

最強の英雄一団ドリーム・パーティー

ベル・クラネル 

信じていた。

──私が出来た。

僕ができた。

──なら、貴方もできる。

なら、貴方だって──。

 

 

ベル君は本当に最高だなぁ!

…というワケで、20巻での「【ロキ・ファミリア】全滅」という衝撃のエピローグから続く今回。新しく【獅兎の光レグルス・アルネ】の名を授かったベルくんの最初の冒険は──深層に取り残されたアイズたちを救う事でしたね。

アイズ達が取り残されている60階層へ最速で向かう為にヘディンが考案した【疑似立抗シャフト作戦。それは『ダンジョンの正規ルートにオラリオの冒険者や学区の生徒達を配置し、50階層までベル達が走り抜ける道を無理矢理作る』といったものでした。

いやね、確かに前回までの予想救出メンバー戦力足りないから人増えそうとは言ってたんですけど、まさかオラリオ全軍もってくるとは思わないじゃん??……まぁ確かによく考えると【ロキ・ファミリア】がいなくなったら下界はゲームセット、だから文字通り全力で救出に行くって考えるのは当たり前なんですけど。なんで思いつかなかったんだろう……。

考察の反省はさておき、この【疑似立抗】作戦の道中もめちゃくちゃ面白かった!

あのモルドが「行けよっ、ベル!」と、ついにベル君を名前で呼んでくれたのを見た時、すごい胸がジーンときて目頭が熱くなっちゃいました。モルドが素直にベルの名前を…(ホロリ)。流石ダンメモでプレイアブル化を果たした男、かっこいいぜ。そしてその後の休憩拠点で出会ったニイナのシーンも非常に良かった!

というかニイナですよニイナッ!前回の予想でニイナも深層に行くのでは!?って考えてたんですけど、今回の彼女は流石に18階層でお留守番でしたね。まぁ19巻20巻と続けてめちゃくちゃヒロインしてたし少し出番が減っても仕方ないか…なーんて思ってたら「貴方の癒し手は、私がなりたい!」とか、頬を染めて「ここで待ってるね! 君が帰ってくるまで、ずっと!」とか…今回もしっかりとヒロインしてて最高でした。

いやー…もう、やっぱりニイナ愛らしいです…ベルとして接する時は”貴方”呼びがメインで少し敬語が混ざってるけど、ラピとして接する時は”君”呼びで砕けた口調になるのが凄くいいですよね。そして、そんな感じでニイナとイチャコラしてたらレフィーヤにグーでド突かれるベル君もめちゃくちゃ面白かったです。フィーナにシバかれるアルみたいで微笑ましいね。

 

そんな感じで、沢山の人達からの想いを継いで遂に60階層へと足を踏み入れたベル君そこで彼が見たものは──絶望でした。

冒険者の亡骸に寄生した化物『女体蜘蛛』。オラトリア15巻でアリシアたちに寄生した極彩色のモンスターですが、今回は冒険者たちの亡骸……【ロキ・ファミリア】や、17巻の『箱庭』でベルと交流していた【フレイア・ファミリア】…遠征に同行しラウル達を地上へ返す為に身を擲った強靭の勇士エインヘリヤル達、メルーナさんたちの死体に寄生していましたね。

もう勘弁してくれよぅ……オラトリア15巻であんなに儚く残酷で、それでも胸が熱くなる最期だったのに、まさかこんな再登場ってないじゃん。救いが無さ過ぎます大森先生…(泣)

でも、でもここのベルも凄く魅力的なんですよね……。まだ生きているかもしれない、まだ何か、何か方法が──と、武器を振るう手が鈍るベル。こういう未熟な、子供の部分がベル君にはまだあって、それでももう失ったものはどうにもならなくて……。でもあんな姿、彼女達は嫌がるからと、解放する為にナイフを振るい、お別れを告げるベル君が凄くいいんですよね……。

 

そうそう、今回のベル君で忘れてはいけないのがここのシーンでようやく効果を発揮した新スキル魅惑炎抗ヴァナディース・テヴェレ。発現した時はシルさんの恋心がベルに刻まれた感じがしてエモエモッ!って感じだったんですけど(スキルの詳細聞いてテレテレしてる乙女フレイヤ様可愛過ぎる)、実際効果が出るととんでもぶっ壊れスキルでしたね!魅了チャーム侵犯時に発動し、能力値アビリティ超上昇、体力、傷、精神力マインドまで永続自動回復。そしてベル君の体感的には春姫の階位昇華レベル・ブースト並みの効果だとか…。

このスキルの発動条件って『魅了』なら場所問わず誰からでもいいんですかね…?もし誰からでもいいならオラリオには女神級の魅了を持つ人がいるんですけど…?

これもしかして将来的にヘルンさんに魅了をかけ続けて貰って魅惑炎抗ヴァナディース・テヴェレ』常時発動&春姫の階位昇華&ニイナの【マギア・クリス】で効果時間延長とかいうとんでも展開来ます??? 後ろにLv.2の美少女3人をはべらして黒竜に挑むハーレム兎誕生の可能性があって笑っちゃった。そして隣にはLv.6の剣姫と妖精もいるんですよね。やばいめちゃくちゃみたいかも。

とまぁ面白予想はいったん置いておきつつ、その新スキルのおかげもあり、『穢れた精霊』からアイズを救いだすことに成功したベル君。(アイズとティオナの場面のベル君の感想は下の方で別で書いているのでいったん割愛させて頂きます)

『穢れた精霊』の最期はベルの【ファイアボルト】とレフィーヤの魔法で精霊を天に還すのですが…個人的に今回のベル君とレフィーヤのシーンでここが一番良かったです

「えっ、えっと…女の子だから?」のレフィーヤじゃなかったらクリティカル過ぎる発言とか、縦穴を二人で踊るように攻略するのもめっっっちゃ良いんですけど、私的にはここの『信じていた。──私が出来た。僕ができた。──なら、貴方もできる。なら、貴方だって──。』の後にレフィーヤの名前を叫んで、下から砲撃が飛んでくるのが本当に良くてぇ…めちゃくちゃ刺さっていてぇ……(泣)

なんていうんだろう…上手く言葉にできなくて申し訳ないんですが、離れたところにいても想いを共有している感じっていうのかな…雰囲気的には原作6巻のヒュアキントス戦に近いなぁと思っていて、あの時336ページ彼女わたしは言った。少年ぼくは聞いた。』からの『だから、まだ。((──ここから))』
がダンまちの中でも特に大大大好きな場面で、その時みたいな違う場所にいても同じことを考えてるのが凄くアツくて良かったです(語彙力)

 

あとこれはベル君の感想ではないけど、個人的にはもう少し【ヘスティア・ファミリア】メインでの冒険も見たいなぁと思ったり。

もちろんリリは今回の影のMVPだしヴェルフは『精霊の分身』を魔法で完封(※安全とは言っていない)したり、託した魔剣が大活躍(なお使用用途は敵体内にてベル共々爆砕で笑)してるし、ミコトは階層主相手に大暴れしてるし、春姫はいつも通りチート(到達階層Lv.2で60階層ヤバすぎる)だし、リューさんは新たに生まれた破壊者ジャガーノートさんとタイマンしたりと、めちゃくちゃ活躍してるのはわかってるんですけどね。

…うん、やっぱりコイツ等戦果おかしいって!!(特にリューさんヤバすぎるって!)というお決まりのツッコミは置いておきつつ、ニイナも正式にファミリアに加入したら、みんな揃って冒険するところをみたいなぁと思います。……まぁなんかエピローグでそれどころじゃなくなりそうですけどネ!(ワクワク)

 

レオン・ヴァーデンベルク 

「【とどろ残光ざんこう。 すなわちゆうたる十二せき】」

 

レオン先生マジかっけぇえええええええええええええええ!!!

続いては、我らが【ナイト・オブ・ナイト】レオン先生について。もー…あまりにもかっこよすぎるよ…!まずね深層の階層主『ウダイオス』を『残光』の一撃で葬り去るのカッコ良過ぎる

あまりもザルドに脳を焼かれ過ぎていますこの獅子。あと、その光景を見たベル君が年相応の男の子らしく「うおおおおお!」ってなってるのめちゃくちゃほっこりするし、それを見た【フレイヤ・ファミリア】の皆様にボコボコにされてるの面白過ぎるな……。自分が目を掛けてる兎が憎き獅子を見て目をキラキラさせてるが面白くないんでしょうね……。お前らみんな大好きだ!!

他にも周囲に吠え嚙みつきまくるベートを見て「これが観察者羞恥か……」って赤くなるの面白すぎるんですが。はぁ~……レオン先生の感想喋ってるだけでお酒飲めそう。

そしてベルの愚行きせきを見て、瞳を輝かせ、体を歓喜で打ち震わせるレオン。この時のレオンの心情を想うとマジで泣けてくるんだ……。15年間望み続けていた『英雄残光』の続きを目撃できた彼の喜びは想像もできないほど胸と瞳を熱く焼くものなんだろうな……。

さらにはその後、ベル君たちを追い詰めた『黒の乙女』。──アイズの記憶を辿り、その魔力を使って『穢れた精霊』が作り出した『大精霊の写し身』。そんな神のような存在相手に「俺も『奇跡』を起こしたくなった」ってベル達を逃がす為にタイマン挑むの最高だし、その時に使うブレイズ・オブ・ラウンドの武器が八の試剣ザルド―』と『九の試剣アルフィアー』なのあまりにも劇場版過ぎてニヤケが止まらないですよマジで。しかもその九の試剣アルフィアーの使い方はただのステゴロ手袋グローブじゃなくて、自身の武器に魔法の効力を乗せて威力を増幅させたりもできるという、ベルの【英雄願望アルゴノゥト】にも近い性能とか最高過ぎるんだ…。

 

あとは個人的今回のレオン先生周りで一番今回好きなのが『穢れた精霊』の大術式魔法【ヘブンズ・カタストロフ】をレオンとオッタルの二人の『残光』で相殺するところ! あのオッタルとレオンがね、二人で『残光』を撃ってベルを助けるの胸アツなのはもう間違いないんですけど、あまりにも綺麗過ぎて泣けてくるんですよ……。

「あの馬鹿の息子なら間違いなく俺達の家族」と言っていたザルドから『残光』を受け継いだ二人が、そのザルドの”心残り”のベル・クラネルの道を開くためにその技を使うのあまりも…あまりにも……!

個人的には九の試剣アルフィアー』を見てベル君が何か感じ取ってくれてたら良かったんですけど、さすがにそれは望み過ぎかな……。でも本当にレオン先生最高でした!!

 

【ロキ・ファミリア】

ティオナ・ヒュリテ

「あたし、は……英雄、みつけたよ……」

「あたしは……」

「私は……英雄アルゴノゥトに、出会えた」

 

良かったぁあああ!!ティオナ生きてたぁあああああ!!!

ということで、オラトリア15巻にて右腕切断、お腹には穴…と、一番生存が絶望視されていたティオナ・ヒュリテ

彼女もなんとか生きていました!──お腹には『花』が咲き、失った右腕には『粘膜と爪のような隆起物』が生え、顔には瞳を覆い隠すほどの『不気味な大輪が二輪咲き誇っている』状態で。よかった…このシーンに挿絵が無くて本当によかった。いや、良くはないんだけど。本当に全然良くないんだけど。SAN値チェックはせずに済みました。

『穢れた精霊』との闘いで重症を負ったティオナは……個人の意思を持ち、強力な宿主を探す『寄生蟲』に寄生されていましたね。うん、このティオナを見た時のレフィーヤの反応が、もう、ね。今まで『冒険者』として振舞ってたレフィーヤが、この時だけティオナの名前を叫びながら泣きじゃくることでこっちにもその絶望が伝わってきて本当に苦しいんですよ…。

そして寄生されたことで自身に襲い掛かるティオナに対し、ただ一人、『アイズを取り戻しにいくんだろうが!』と、『さっさと起きやがれ!!』と怒り、言葉を浴びせ続けるベートもつらい…。

怒れるベートの叫びを聴き、薄れる意識の中でティオナが絞り出した言葉は

「ごろじ、で」

「アぃズ……たずげで……」

 

そんな願い。

その言葉を聞いたベートは怒りを消して、ただ一言「──殺す」と。

 

 

 

なんでっ!どうしてだよぉぉぉ!!もうやめて……。オラトリア15巻でさぁ!アイズの事を語り合ってさぁ!!あのベートがティオナ達と思い出話をして笑ってたじゃん!!みんなで『アイズを護る』って誓ってたじゃん!!あったかい物語だねって言ってたのに!!

そんな誓いを護るために、『アイズを護る』ためにティオナを殺すってのはあまりにも酷過ぎるって大森先生ーー!!(泣)

そしてこの言葉を聞いた後、ティオナを殺す為に覚悟を決めるベートもやばいんですよ…。魔物のせいとか、仕方なかったとかじゃなくて『これは俺が雑魚だからだ。その責任だ。だから俺が殺すんだ』って、また自分だけの傷を刻んでるんですよ……。うわぁぁ;;

 

……でも、そんな【ロキ・ファミリア】に訪れる絶望を──”悲劇”を受け入れられない『子供』がここには一人いて。

メルーナさんの時はもう、死んでいた。魂は天に還っていた。彼が来た時にはどうしようもなかった。でも今は……ティオナはまだ生きている!魂はそこにある!

 

『だから僕は、ティオナさんが好きな喜劇アルゴノゥトになる。』

そんな誓いを胸に、ティオナに向かい走り出すベル・クラネル。

 

コレコレコレコレ!!ダンまちで一番見たいのはコレなんですよっ!!

周囲の絶望?どうしようもない?知ったことか!!僕は助けたい!!っていうベル・クラネルの傲慢さが読んでいて本当に気持ちいいんだ…!なんていうかね、ヘルンさんの言葉を借りるなら、ベル君の「諦めることをもはや諦めている既に手遅れな破滅性」が全力で発揮されていて最高なんですよね!

そんな傲慢なベル君が取った行動は「『お前』をっ!殺す!!」と『寄生蟲』を脅し、自分の中に寄生させること。…ティオナからベルに宿主を変えさせ、自身諸共ファイアボルトで焼き払うこと。そんな捨て身の作戦、普通は成功しない、でも今この場所なら──ベル・クラネルに魅了が掛かり続けるこの魔界だけでなら魅惑炎抗ヴァナディース・テヴェレの自動回復でベルだけは回復し続ける!!

もちろんそれは言葉にするほど簡単なことじゃなく、少しでも『うっかり』したら死んでしまうし、なにより体の内側から自分を焼き続ける地獄を味わうことで……。

でも『奇跡』を起こすためなら!と自身の体内を檻に変えたベル君は無事(無事ではない)、『寄生蟲』を討伐。

この時の『指の先は、奇跡なんてものには届かなかった。そんなものよりずっと大切なものに、届いただけ』の一文が個人的ダンまち地の文ランキングにランクインしそうで本当に最高です。この文章本当に綺麗過ぎてもうマジヤバなんですけどマジで大森先生神……。

 

あと、そんな少年の『奇跡』を見て「お見事」と笑うヘルメス様もいいんだよなぁ……。たぶん、この場で唯一、ベルならそうするだろうと確信してましたよね彼。だからこそ、その行動に神意が混ざる前に「口出しはしない」って釘を刺したんだろうな…。流石ファン!

 

とまぁこんな感じで助けられたティオナでしたが……彼女の顔には、いつもの太陽のような笑顔は見えず、自責と後悔が浮かんでいる。なら。ベルがやることは──。

 

「『僕は笑うよ』!」

 

 

ああああああ!!!あ、ある、アルゴノゥトだぁあああああああ!!!!

泣いた。本当に泣きましたここ。この記事が遅れている9割の原因はここです。嘘です全て私の問題です。ここでまたアルゴノゥトを読みたくなってそっちに手を伸ばしてしまった私の心の弱さです。

でもさ、こんなんもう仕方ないじゃないですか。

オラトリア6巻で言っていたようにどんな時でも、どんな事があっても笑うようにしていたティオナ。

自分が笑うことで少しでも、みんなを笑わせて明るくなるようにと、そう振舞っていたティオナ。そんな彼女が笑顔を失った時に言われる言葉「『僕は笑うコレよ』!」なんですよ!?

この時の二人の会話が本当に素敵でね…迷宮の奥底で、二人っきりで「男の子なんだね、君も……」「夢想家ロマンチストなんですね、ティオナさんも!」とか話してるのも最高だし、自身がアルゴノゥトと呼んでいた男の子におんぶされながら好きな英雄譚アルゴノゥトの台詞を掛けられて「あたしは、喜劇の物語アルゴノゥトが大好き…」って涙を流しながら言うのがもう美しいというかなんというかクリティカル過ぎてとりあえずアルゴノゥトとティオナ大好きですマジで(泣)

で、二人で「笑おっか」してたら天井からミノタウロアステリオスさんス降ってくるの喜劇すぎて最高なんだ…!!

そして最後にはわたしは……英雄アルゴノゥトに、出会えた」だから、「アイズも……悲しい顔をやめて、英雄アルゴノゥトに笑わせてもらわなきゃ」と身体を引きずりながら一歩ずつ踏み出す……ここの一人称が”あたし”から”わたし”になるのもすごく良くてね……どうしてもオルナの顔が浮かんできてね……。ずるいよ大森先生……!!でも本当に最高の物語をありがとう…!!

 

 

 

次巻以降

取り戻した温もりは、もう二度と離さなかった。

 

──ということで以上、ダンまち21巻のキャラ毎感想でした!長くなってすみません!レフィーヤ個人の感想につきましてはオラトリア16巻の感想記事で、ベートの感想については後日こちらの記事に加筆予定です!!

さて、では改めて…ここからは次巻以降の流れについて予想していきます。

まずはやっぱりBeautifulWorld2のフィンの発言「ベル・クラネルを僕達の【ファミリア】に迎える」がメインかなぁ。

今回帰還する際に【ヘスティア・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】は一緒に『リヴェラの街』から帰ってきたことからわかるように、もうベル君と【ロキ・ファミリア】の…主にベートとかレフィーヤとの確執は解けたと思うので仲良くできそうなんですけど、それにしてもとんでも発言ですよ……!

作中では現在、リヴェリア様とガレス他数名で【ヘスティア・ファミリア】の本拠ホームに今回のお礼を言いに向かっているそうですけど……とりあえず99%、ベル君の【ロキ・ファミリア】加入は無いんじゃないかなぁ【ヘスティア・ファミリア】の団長だしね。打診くらいはされそうですけど普通に断って、同盟くらいに落ち着く気がします。

でもね!今回でだいぶ決定的にアイズとティオナからの矢印がベル君に向いた感じがするので他派閥ファミリア同士の婚姻…みたいな感じ?は全然有りだと思いますよ!!ええ!!!イチャコラヒロインバトルめちゃくちゃ見たいので!!

いやまぁ全然、【ヘスティア・ファミリア】vs【ロキ・ファミリア】の戦争遊戯ウォーゲームとかやってもらってもいいんですけど!正直めちゃくちゃ見たいです!!…でも何しろ下界には時間が無いっぽいですから。

フィンがこの打診をロキにした時、ロキの手元にあった情報誌には『谷』の異変を報せる、オラリオへの訴えが書かれていたそうで。

大森先生が終末編開幕と言っていることからも『谷』の異変というのは『竜の谷』で、黒竜絡みだと思うんですけど……にしても自分が想像していたよりも急だったなという印象です。

私が想像していたのはアステリオス戦後に最後のランクアップ→Lv.6になって憧憬に追いつき、二人で黒竜戦かなぁと思っていたんですけど、もしかしてこれ逆なのか……?うーんわからんですね。

某国民的海賊少年漫画も「最終章突入!ここからがONE PIECEです!」とか言ってから未来島編いったり巨人島行ったりしてるので『ダンまち終末編です!』と言ったとしてもそこに至るまであっちこっち行く可能性はあると思います。

……なので次の巻は15巻のように、だいぶ落ち着いた巻になるんじゃないかと予想。個人的には『ニイナの【ヘスティア・ファミリア】加入と二つ名決定』、あとは『ベル君の里帰り』とかどうでしょうか。前回の20巻にて、オラリオから『竜の谷』へ向かう道中からすこし西の方にいった所に彼の故郷があるとわざわざ言っていたのが少し気になっていて……。『谷』で異変→近隣集落住民の避難→ベル君の里帰り→神ゼウスおじいちゃん登場!とかありそうでは…?

もしくは黒竜戦の『鍵』であるベルをフィン達が育てる為に遠征に同行させる…とか。その道中で異端児らへんのイレギュラーに巻き込まれ……みたいな!とりあえずリヴェリア様が【ヘスティア・ファミリア】に加入した(する予定)のニイナを見たら絶対に面白いことになると思うので是非そこは見たいです…!

 

 

続・学園天地獄~豊穣の転校生編~

 

「『ボルチェノフ一家爆砕事件』(ぼそっ)」

「──授業を続ける」

「レオン先生!?」

 

やっぱりわちゃわちゃ時空最高だよぉ……

というわけでここからは特典書き下ろし小説『続・学園天国~豊穣の転校生編~』の感想になります。

今回の書き下ろし、その内容はアオハル☆の女神イズン様が「フレイっ…じゃなかった、シルちゃ~ん! 伴侶オーズは見つかった~?」振られた後のフレイヤシルさんを煽りちらかす(※無自覚)ところから始まるんですけど、もう最高でした。

シルに対して「失恋したの!?詳しく聞かせてっ!(アオ☆ハル)」って突っ込んでいける人他にいる??いねぇよなぁ!(主にオッタル的な意味で)そんなイズン様を絞め殺そうとしたシルさんですが……イズン様の「転校生として『学区』に来てみない?」という提案を受けて、その手を止めましたね!

つまりベル本人は駄目でも……ベルによく似たラピベル・クラネルとならアオハル☆してもいいのでは……?

 

そ、そ、その手があったかーーー!!!!!

いや結局それ全部ベルじゃん!!という無粋なツッコミはさておき。そんな感じでベルのいる『学区』のクラスにシルさんが転校生としてやってくる……しかもラピ・フレミッシュの幼馴染で婚約者設定で!そんな書き下ろしの今回。本当にめちゃくちゃ面白かったです!

第一声が「ニイナ髪型変えた?似合ってるよすごく可愛いね!」のダメ兎も最高だったし、なにより色々やりすぎなシルさんを注意しようとしたレオンに対して、神だけが知るレオン先生の『過去のおいた』を持ってきて沈黙させるの面白すぎて最高。なんだよ『ボルチェノフ一家爆砕事件』て。めちゃくちゃ気になるよいつか書いて下さいね大森先生!!

あとはシルさんとニイナでバチバチにラピを取り合うのが読んでていて本当に面白かった!!王道ライトノベル過ぎるッ!……でもシルさんの行動にも彼女なりの理由もあって。ベルへの『初恋』と『失恋』はもう知った…。だから今回は普通の、好きな人の近くで、その人を想う『片思いの時間』を知りたかった、と。うぅ…ずるいよそんなん言われた困っちゃうじゃん。

最後にはちゃんと「困らせてごめんなさい」もできたし……(ちゃっかりラピの制服持って帰ってて草なんだ) ならいっか!

うーん……とりあえず大森先生、面白すぎたのでダンまち学パロスピンオフ出るの待ってますっ!!

 

終わりに

──以上、長くなりましたが今回の感想はここまでとなります。お待たせして申し訳ありません。そしてここまで読んで頂きありがとうございました…!

上記でも書きましたが、個人的には今回のベートへの感想もめちゃくちゃ書きたい!と思っていて、けどさすがに投稿まで時間かかりすぎなので後日追加させて頂きます。ごめんなさい。オラトリア16巻の感想を書きあがったらその後に書きます!!

 

……さて、改めてですが今回の600ページ越えの長編となるダンまち21巻、皆さんはどうでしたか?

私的には本当に大満足の一巻でした。前回の、オラトリア15巻の感想で次は【英雄譚 アルゴノゥト】のオマージュをやるのでは?って書いていたんですけど、オマージュどころかもろに英雄譚アルゴノゥトをぶつけれれて正直びっくりしています。でもこれはなんか想像通りだったな…とかそういうことでは全然無くて。自分の想像など足元にも及ばないくらい、大森先生の『ダンまち本編での【英雄譚】の扱い』が最高に美しかったので、そんな物語を読むことができて本当に嬉しいです。

 

本当は上で書いた以外にも「ヘイズさんマジおっかないんですけど!?」とか「コミュ障なのに一人異端児に助けれてないてるヘグニ可愛すぎる」とか「レオン先生に獣化の残数聞かれて「いくらでもいけるが?」って強がってるオッタル」とか「帰還して早々ベル君に風穴空ける勢いで抱き着き押し倒すヘルンさん最高」とか、言いたいことは山ほどあるのですが収集がつかないためここで一旦筆をおかせて頂きます。オラトリア16巻の感想も書かなきゃなのでね…(震え)

 

──ということで。改めて大森先生、スズヒト先生、関係者皆様。本当に至高の一冊をありがとうございました!

本編以外にも”ダンまち”というコンテンツではアストレア・レコードのコミカライズが来年から始まったり、来年2月にはアニメダンまちのリアルイベントなども開催されますね……!オラトリア2期&アニメ6期くるか…!?

そんなまだまだ盛り上がりを見せるダンまち、これからもそんなダンまちの”好き”を語っていきたいです!

 

それではまた後日、ソード・オラトリア16巻の感想で!ありがとうございました~!!

 

……BeautifulWorld2のアイズ、めっっっちゃくちゃ可愛かった!!!!!!

 

 

執筆中BGM:Lumière(リュー・リオン(CV.早見沙織)

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