【 感想:ネタバレ注意 】ダンまち20巻

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

学区の生徒達が息を吞むほど、オラリオ全体が一人の少年を呼んだ。

『英雄』の道を駆け上がる世界最速兎レコードホルダーの名を。

──『世界は英雄を欲している』。

 

こんにちは、miTokiです。

というワケで今回は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 20』の感想になりますッ!やばいです。来月までもう何も手に付かないかもしれません。そんな興奮なのか焦燥なのか、とりあえずそれくらいの衝撃の中、この感想を書かせて頂きます。また、当然ですがダンまち各作品のネタバレを含むのでご注意ください。

…いや本当に20巻のネタバレを含みますので、20巻を”あとがき後のエピローグまで読んでから今回の感想をご覧下さい。約束だよ。

それではどうぞ。

 

 

【ヘスティア・ファミリア】

 ベル・クラネル 

「先生ぇー!!前回の神会デナトゥスからまた【ランクアップ】してるバグ冒険者がいまーす!!」

ということで今回もまずはキャラ毎の感想……主人公ベルくんから。

べ、べ、べ……!!ベルアイだーーッ!!──学区での体験入学を一区切り迎え、【ヘスティア・ファミリア】に帰ってきたベル君。ギルドから課せられたノルマをこなすべくせっせこせっせこ仲間たちと遠征に向かい、親睦を深めて地上に帰還してみたらなんとオラリオと学区が交流途絶してしまいましたね。その結果行われることとなった都市競技祭典オラリオピアード。冒険者でもあり、学生でもある……僕はどっちの味方をすれば…と、町をとぼとぼ歩いていたらなんと……メインヒロインと訓練することになっちゃいまいした!(なんで?)

いやー…久々のベルとアイズの日常の絡み最高ですね!

お決まりの膝枕は勿論、「君を、見てるだけ」と、ふわりと笑うアイズとその隣で精一杯の虚勢を張って男っぽく座るベル……。素晴らしい…。

その後ウッキウキで本拠ホームに帰ってリリとリューさんに正座させられるのまで含めて最高でした。

アイズもね、『ベルの(戦い方の)中に私以外ヘディンとリューさんがいる……』とショックを受け、子供みたいにムクれてベル君をボッコボコにするのがようやくメインヒロインの自覚(?)が出てきて良かったです!

そんな楽しい三日間の修行を終え、レオン先生とニイナと共に野外調査フィールドワークに行くこととなったベル君。その行先は──隻眼の黒竜が封印されている大地、【竜の谷】。そこでレオンやバルドルの思惑もありつつ、最終的には”風印”から抜け出してきた推定潜在能力ポテンシャルLv.7の竜種『センチピード・ドラゴン』を聖火の残光アルゴ・ウェスタを飛ばすことで討伐。また一つの冒険を乗り越えて、英雄としての一歩を踏み出しました。強くなったナー……(マジで)──余談ですけど封印風印を掛けてるの収まりよくて笑っちゃった。確かに風の精霊の封印だもんね。

 

あとあと、今回のエピローグでは遂に第一級冒険者としてのベル・クラネルの二つ名が決まりましたね!その名は──獅兎の光レグルス・アルネ

個人的にこの二つ名がベル君そしてダンまちという作品の今までを表すワードな気がしてめちゃくちゃワクワクしたんですよ。文字的な部分で言うと獅と兎、そして光に関しては本編でも触れていたとおり『獅子から兎へ受け継がれた残光』という意味なんですけど、気になったのは『レグルス・アルネ』のフリガナの部分。

”レグルス”には色々な神話、伝承がありますが、その中でも自分が気になったのは『ネメアの獅子』『天の四王』に関するレグルス。『ネメアの獅子』は後述するレオン先生の感想を読んで頂くとして、ここでは『天の四王』についてお話します。

天の四王とは天文学や占星術、そして昔の人々の生活や宗教に関して重要な意味をもつ4つの恒星(自ら光る星)を指す言葉で、その4つの恒星とはアルデバラン、レグルス、アンタレス、フォーマルハウト

この時点でピンと来ている方もいるかもしれませんが、この恒星は私たちもよく知る12星座に含まれている恒星でアルデバランはおうし座、レグルスは獅子座、アンタレスはさそり座、フォーマルハウトはうお座に含まれているんですね。

 

レグルスは今回、終末に脅かされる世界を必ず救うと、『英雄になる』と誓ったベル君に願い、想いを託した獅子レオン。アンタレスはダンまち劇場版『オリオンの矢』という重要な物語でのラスボス、神を喰らう太古の蠍『アンタレス』。フォーマルハウト…うお座は神アフロディーテが魚に変身した姿と言われ、神アフロディーテといえばダンまちのこれまでには欠かせない作品であるダンメモの中でも、神ヘスティアを軸にした大英雄譚『アエデス・ウェスタ』で主役を務めた神様です。

そしてアルデバラン──。ベル君、ダンまちにとって始まりであり重要な存在である雄牛の怪物、ミノタウロス

このように今までのダンまち、ベル君の冒険の始まりから現時点を振り返るような意味が獅兎の光レグルス・アルネにはあるんじゃないかなと思っています。胸アツだ……。

そして”アルネ”に関しては詳しくなかったのでChatGPT先生にお聞きしたんですけど、ダンまちと関わりの深い北欧系の名前でわしを意味するそうです。そんな鷲は北欧神話で『鷲の目は光の象徴で、暗闇の中で道を見つける力を与える』存在なんですね。

…──さてここまでのお話、信じるか信じないかは……

 

なんにせよ、カッコいい二つ名で良かったですね!!でもやっぱり世界最速兎レコードホルダーが一番呼びやすい(笑)

 

 ニイナ・チュール 

「もしかして、ラピ君の隣ってギルドに就職するより倍率高い……!?

「……ち、ちなみにヒューマンと半亜人ハーフでも子供は作れるからっ!たっ、たとえば半妖精ハーフ・エルフと結婚すればっ、ヒューマンの子供が生まれるのは二分の一!半妖精ハーフ・エルフも二分の一!!」

愚兎「えっ? あっ、うん、そうだね」

 

この恋する乙女、最高過ぎる……

続いては【ヘスティア・ファミリア】(仮)のニイナ・チュールちゃんについて。今回だとベル君、レオンとニイナの三人が物語の中心だったので沢山の見せ場がありました。

まずね、憧れの先輩を追いかけて本拠ホームの滞在許可も貰って遠征にも同行できてファミリアからも諸手を上げて歓迎された矢先に、学区側に派閥体験インターンを打ち切られて強制送還されてしまったニイナがめちゃくちゃ不憫可愛いんですけど、それとは別にめちゃくちゃ優秀でした

呪詛カースなども癒すことのできる希少魔法【ラグリエル・クリスヘイム】はレオンにボコボコにされるベル君を癒したりなどは勿論、なんと推定潜在能力Lv.7のモンスターの瘴気すら浄化できてしまうし、通常回復魔法の【マギア・クリス】は範囲内の魔法や道具アイテムの効果時間を延長できるとかどうなってるんですかね……ハイエルフの血筋ヤバすぎる。作品内でリリが言っていた階位昇華レベル・ブーストとのコンボも勿論ヤバいんですけど個人的には道具アイテムの効果時間も延長可能という一文が気になるトコロ。そういえば19巻でどこかの魔術師メイジが『五つの赤い宝石』を作成していたような……。

まぁ魔法の効果はさておき、今回でニイナも無事戦えることが分かったので順当にファミリア入りしそうですね!良かった~!あとは個人的にはアイズとリヴェリア様とのエンカウントが楽しみだな~って思ってたんですよ。……思ってたんですよエピローグ勘弁してくれ。。(泣)

 

 リリルカ・アーデ&サンジョウノ・春姫 

続いてはリリと春姫について!15巻でランクアップが確認されてから女神祭やら派閥大戦などで先延ばしにされていた彼女たちの二つ名が今回の神会デナトゥスで命名されましたね!

リリの二つ名は小人の大師リトル・マーシャル、春姫は六光金主りっこうきんしゅ。リリの【小人の大師リトル・マーシャル】はヘスティアも言っていたように未完の少年リトル・ルーキーのオマージュっぽくて微笑ましいし、同胞小人の活躍を望むフィンがニコニコしそうでまさにリリだよな~って感じの二つ名で好き。春姫に関しては好きですけど、もう少しお狐要素欲しいなぁ~とか思ったり。まぁ二つ名になるくらい対象6人へのランクアップが規格外チート過ぎるからしょうがないか…。いつか9人まで増えたら【九尾ノ姫】とかなるのかなぁ。見たいなぁ……。

 

リュー・リオン&シル・フローヴァ 

世間の皆様「なんか、勝ったな……」「あれがLv.6の駆け出し冒険者……」「もう字面がおかしい」「お前のような大型新人がいるか」「あれはズルでしょ」

本人わ、私も都合のいい女ではない。いつか別の異性にかれて、伴侶に選ぶ時が……」

親友「わかるわかる。でもリューはどこかの初恋モンスターの女神様と同じで、初恋相手にすごい執着して全然忘れられないしズルズルズルズル引きずると思うよ?」

本人「それは貴方のことだ!!」

 

やっぱりこのエルフ強すぎるよ!

色々な意味で強すぎるよー!!前回の19巻で無事【ヘスティア・ファミリア】に正式加入したリューさんですが、今回も強すぎましたね!なにが強いって?ヒロイン力だよっ!!

シルの時と同じく想いには応えられないと、告白の返事をしようとするベルの唇に指を当てて「もう少しだけ、貴方のことを好きでいたい」と理解のあるお姉さんムーブをしたと思ったら、ベルのいないところで顔真っ赤にして「私はまだ明確に振られてないし……」とか言ったりしちゃうの可愛すぎません? 前回「私まだ告白の返事もらってないんですけど?」とか言って自爆してた人と同じ人とは思えないね!あとベル君の早朝訓練の師匠枠をヘディンと争ってるの面白過ぎる。

あとはリューさんの親友でもう一人のヒロイン、シルさんなんかヒロイン度溢れてきてない…?今まではヘスティアと顔を合わせられなかったので本拠ホームまでは来れなかった彼女が、今では普通にお茶入れ係したりお泊りしたり、自由…と言っていいのかは分からないですけどシル・フローヴァとして生活できているのが凄く良くてカワイイんですよね……。神会デナトゥス「ベルさんの二つ名?私の旦那さんベル・フローヴァ!」とか発言できる町娘はシルさんくらい。そしてそんなてへぺろムーブをしていたと思ったら、友達と屈託なく接して、にへらって笑うのがね…良くてね……(泣)。そしてシルさんだけでなく、ついついベルにアレコレ言いたくなってイライラしてる師匠マスターも合わせて良かったです!

 

他ファミリア等

 レオン ・ヴァーデンベルク 

『英雄』がいなくなった後、神話の先で、『俺』は『君』に会うことができたんだ。

 

──ということで最後は最超の騎士ナイト・オブ・ナイト、そして『現代の英雄』と呼ばれるLv.7、レオン ・ヴァーデンベルク。

まずは、今回の巻末で彼のステイタスが判明したので簡単にまとめるとこんな感じ。

レベル:Lv.7 種族:ドワーフ 到達階層:58階層

魔法

【ブライズ・オブ・ラウンド】-詠唱式【轟け残光。すなわちゆうたる十二席】

・強化円卓十二階位。一から十一の光の武器が破壊される度に、段階的に能力ステイタスが上昇。

スキル

力精手甲ドヴェルグ・ガントレット】-『力』の高補正、拳打による威力強化。

叛逆異端ドヴェルグ・リベリオン】-『耐久』の高補正、怒りの丈により『力』『敏捷』の強化効果上昇、怒りの丈により『耐久』『器用』『魔力』の弱化効果上昇。

 

大森先生、これは流石に全部盛り過ぎるだろ……ッ!!

なんかもう正直ベル君よりやばくねー?みたいなことが書いてある気がするんですが一つずつお話していくとLv.7…というのは元々分かっていたことですね。オッタルやフィンたちと同時に、ゼウスやヘラの眷属に(穏便にいうと)鍛えられた冒険者の一人。自分は昔の記事で元々【ゼウス・ファミリア】なんじゃないかな~と思っていたんですが最初から神バルドルのファミリアであったことが明かされました。そして悪ガキだったことも。悪ガキについては海の覇王リヴァイアサン討伐に紛れ込んだ、かつての悪童という情報があったのでまぁ想像通りかな……バルドル様の足元に唾吐き捨てたまでは予想できませんでしたが。

種族:ドワーフという衝撃の事実とハーフ・ドワーフ同士の婚姻の末生まれた『長い手足を持った力自慢のドワーフ(イケメン)』というチート設定には一旦目をつむりつつ、その次の到達階層58階層というのが少し気になりますよね。58階層といえば【フレイヤ・ファミリア】と遠征前の【ロキ・ファミリア】の最高到達階層と同じなので過去に遠征に同行した可能性が高そうです。

そして大目玉のチート魔法【ブライズ・オブ・ラウンド】

おそらく現代のオタク達が「英雄といえば?」と聞かれて多くの人が名を上げそうなのが”円卓の騎士”、そして”アーサー王”だと思うんですけど(型月の功績は偉大だなぁ……(遠い目)、そんな英雄の象徴たる名を使った強化円卓十二階位から十一の光の武器が破壊される度に、段階的に能力ステイタスが上昇というぶっ壊れ魔法で、12回目の武器十二の至剣ラグナレス・レオ到達時には全能力ステイタス強化のおまけまでついています。

名称から円卓の騎士がモチーフなのは間違いないと思うんですが、自分はプラスでもう一人英雄のモチーフがいると考えています。それはギリシャの英雄ヘラクレス。

 

半神半人の英雄としても有名なヘラクレス、やたらと”ハーフ”が強調されているレオン先生…というわかりやすい設定の類似点もそうですけど、個人的には上の方で言っていたレグルスの『ネメアの獅子』がモチーフとしてドンピシャなんじゃないかなと。ネメアの獅子とはこのようなお話です。

『ネメアの獅子』

ヘラクレスの十二の試練(難行)の一つ。

ネメアに住んでいたどんな武器も効かない巨大な獅子ライオンで、人々に恐れらている存在でした。ヘラクレスは武器では獅子を倒せないので、最後には素手で首を絞め倒します。

その後、この恐ろしい獅子の強さを神ゼウスが認め、天に上げて星座(レグルス)にしました。

 

これ絶対【十二の至剣ラグナレス・レオ】って素手でしょ……

“じゅうにのしけん”と”じゅうにのしれん”の語呂合わせ、スキル【力精手甲ドヴェルグ・ガントレット】の拳打による威力強化の一文が怪し過ぎるよ……そして叛逆異端ドヴェルグ・リベリオンというフィンの【ヘル・フィネガス】のようなデバフ効果ありのスキル……いつかレオン先生がステゴロする未来に4750万ヴァリス賭けます。

 

 

次巻以降-エピローグ-

 

──以上、ダンまち20巻キャラ毎の感想でした。既に一部考察みたいなのも書いてしまいましたがここからは次巻以降のお話をしていこうと思います、が……まずね、そろそろちゃんと触れなきゃいけないのがエピローグだよね……。

20巻のエピローグ『Beautiful World』。あまりにもカワイイ挿絵と名前にほっこりして読み進めてたらね、まさかの【ロキ・ファミリア全滅──】の文字。初見冷や汗本当にやばかった。

現段階でわかる今回の大規模遠征の情報をまとめるとこんな感じ。

・『都市競技祭典オラリオピアード』と同時に遠征に向かった【ロキ・ファミリア】。

・アミッドや椿など、【ディアンケヒト・ファミリア】【ヘファイストス・ファミリア】の面々も参加。

・ベルのオラリオ帰還と同時刻、中央広場に横たわる満身創痍の冒険者(一部の者は体の欠損まで)。団旗には【ロキ・ファミリア】のエンブレム。

・そこで黒髪の青年が叫んだ「遠征は失敗」「60階層【千蒼タリアの氷園】で派閥連合は壊滅」「団長たちがまだ『深層』に」

・アイズの姿は無し。

これにプラスして来月…2025年1月に発売されるソード・オラトリア15巻のあらすじがこちら。

いざ、『遠征』再開――未踏の60階層へ。
『本編』と『外伝』が交わる時、ついに来たる!

いざ、『遠征』再開へ――!
「今度こそ元凶を滅ぼし、あらゆる負の連鎖を断ち切る。ついでに未到達階層の更新でもしようじゃないか」
挑むは未踏のダンジョン60階層。
「都市の財産を惜しみなくそそぎ込み攻略に臨め――『派閥連合』だ!」
【ロキ・ファミリア】のもとに集まるは名だたる都市戦力。そして――
「誰の指図も受けない『勇士』達を仲介できるかい、シル・フローヴァ」
【フレイヤ・ファミリア】参戦!
『最強』と『最強』が手を組みあい、ついに『穢れた精霊』との決戦へ!
これはもうひとつの眷族の物語、
――【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】――

以上を踏まえて遠征組の現状予想と21巻(仮)の展開について考えてみます。

 

まず遠征の前提として遠征組全員が安全地帯セーフティーポイントである50階層より下の階層に進むわけではないコトがあるんですけど、ソードオラトリアの【ロキ・ファミリア】の過去の遠征時も、50階より下の階層に降りた(59階層に着いた)のはロキ・ファミリア】の幹部級たち(当時Lv5-6)と、サポーター係のLv.4以上が4人、そして特別枠でレフィーヤ(当時Lv.3)と他派閥でLv.5の椿のみ

それ以外のメンバーは50階で補給地である根拠地ベースキャンプを作成、防衛という形になります。(拠点防衛の指揮はLv.4のアナキティ)

それを踏まえて今回の遠征で気になる部分を考えるとまずエピローグから

【ディアンケヒト・ファミリア】──というかアミッドの存在と、満身創痍の冒険たち

・黒髪の青年はラウルなのか

・『深層』にいる団長たちは何階層にいるのか

の3点。そして15巻のあらすじから

・【フレイヤ・ファミリア】参戦

・『穢れた精霊』との決戦

の2点。

まず体力、傷、状態異常は勿論、呪詛の解除まで全てを癒す魔法を持つアミッド。前回はいなかった彼女をわざわざ同行させているのにそんな傷だらけで地上まで救援を求めに来たという疑問。全滅の文字をそのまま受け取るなら50階層の根拠地ベースキャンプ崩壊がありえそうなんですけど…そんなことある?そんなんなったらもう50階層以降行けなくない??

なので個人的には

①『50階層で、戦闘不能になった【ロキ・ファミリア】の治療でアミッドが他を癒す余裕がない&その場所を動けない』説

『60階層で【ロキ・ファミリア】幹部がほぼ消息不明、誰かの献身でサポーター達を50階層に戻すもLv.5以上がいないメンバーだと帰還困難、それでも怪我しながらなんとか地上へ帰還』説

の二つを推します。もし黒髪の青年が【超凡夫ハイ・ノービス】ラウルなら②の説が近くなるかも…前回の59階層にもサポーターで同行してたし。問題はフィンたちが深層のどこにいるかなんですよね……。①の説で50階層にいるならまだしも、深層って37階層~71階層まで少なくともあるので。

そして【フレイヤ・ファミリア】参戦についてはオッタルが確定、可能性があるのが満たす煤者達アンドフリームニルとヴァンさんやタンムズなどの一部のLv.4以上の冒険者たちでしょうか。

アレンとヘディン、そしてガリバー兄弟は20巻で地上にいるのが確認できているので不参加。ヘグニは出てきてないですけど春姫の護衛をヘディンと交代でしているはずなので多分不参加なんじゃないかな~と思います。

 

とまぁ遠征の現状は情報は少なすぎるのでここまでにして、21巻以降の展開ですけど──やっぱりベルくんは助けに行くと思うんだ。

「救援を!」と求められたら間違いなく飛び出すのがベル・クラネルだから。問題は同行者……遠征不参加組の【フレイヤ・ファミリア】の一部と、そしてレオンは確定でしょうか。戦力的に。

おそらく深層のヤバい奴と戦うことになると思うのでベル君にバフをかけられるヘディン同行……シルの護衛は絶対必要だからアレンとガリバー兄弟は地上待機。

あとはヘルメスの所からアスフィとアイシャ。そしてリューさんは確定……だと思います。

難しいのは【ヘスティア・ファミリア】の他面々。みんな間違いなく活躍できるんですけど深層というギルドの適正基準がLv.4以上の場所に春姫ブーストがあるとはいえLv.2大勢は危険すぎる…というか木乃伊取りが木乃伊になる、になりかねない。ニイナ今回深層のモンスターにも通用する魔法を持っているのをわざわざ描写したので、ベル君とレオン、リューさんにガチガチに守られながら同行……はありそう。救援なら優秀なヒーラーは多い方がいいだろうしなぁ。

春姫がこないとなるとその護衛も必要だからヘグニが引き受けてくれる気がする。あと春姫が行かないならアイシャも春姫の護衛でしょうか。

本拠ホームに待機しているはずの【ロキ・ファミリア】の一部が同行の可能性もあるけど、ヘディンが『少数精鋭で最速で向かうのが最も効率が良い』とか言って前衛:ベル、レオン 中衛:リュー、アスフィ 後衛:ニーナ、ヘディンのメンバーで駆け抜ける気がするんだよな……というかその光景が見たい。めちゃくちゃ見たい…!

この救援を終えてからニーナが正式加入、そして二つ名も決まる気がする。

そしてまだまだ先の事だけど遂に【隻眼の黒竜】にも触れられましたね。というか”竜の谷”ヤバすぎ…。そりゃ学区の生徒たちもLv.3とかちらほら出てくるよ。

……とまぁそんな感じで、ダンまちは次巻から最終章に突入とのことですが、着地点が全然見えないのでめちゃくちゃワクワクします。本当に続きが楽しみ──いやマジで生殺し過ぎるので早くッ!!来月のオラトリア早く!!そして21巻も早くっ!!

 

終わりに

…──以上、長くなってしまいましたが今回はここまでとなります。お付き合いいただきありがとうございました。

本当はまだまだ書きたいことがあるのですが(特にレオン先生辺り)、精神枯渇マインドゼロ寸前で頭が回らなくなってきた為、一度筆を置かせて頂きます。数日後、数週間後にしれっと追記してるかもしれませんので、気が向いた時にでもまたフラッと立ち寄って頂ければ幸いです。

 

改めて、大森先生、スズヒト先生、関係者皆様に感謝を。次巻もめちゃくちゃ楽しみにしております。そしてここまで呼んで下さった方、本当にありがとうございました。

それでは来月、ソード・オラトリア15巻の感想でお会いしましょう。またね~!

 

……久々のアイズ、本当に嬉しかったっ!!!

 

 

執筆中BGM:ハイドレート(sajou no hana)

 

コメント

  1. すずは より:

    はじめまして、いつもダンまち感想楽しく読ませてもらってます
    ヘグニは原作者がXで「新刊で活躍させている」と語っているので
    遠征参加してると思います

  2. 匿名 より:

    解説ありがとうございます。すごく分かりやすいです!アルネ(Arne)はノルウェーの伝統的な竈のことだと思います。昔のヨーロッパの家の中央には大きな石が置いてあって、そこで火をたいて料理をしたり暖をとっていました。日本の囲炉裏みたいな感じですね。※Arneをノルウェー語➡︎日本語で翻訳すると囲炉裏と出てきます

    • mitoki mitoki より:

      コメントありがとうございます!
      おお~!こちらの”竈”の方が意味合いとして強そう…。有益な情報勉強になります!!

      • 名無しの冒険者さん より:

        今回の話で一番気になったのは、レオンの魔法の段階名が彼を打ち負かしてきた先達の英雄たちの名前になっているようで、ゼウスとヘラのファミリアの情報待ちのこっちとしては大興奮でした笑

  3. 912 より:

    失礼します感想楽しく拝見させて頂いております。本編でも黒竜始め同眷属の恐ろしさとレオン先生もオッタル同様泥に塗れて這い上がってきた事…そして驚愕したエピソード…一気に雰囲気が絶望に塗りつぶされて見入る一方で驚愕しました。ベルの正義は全てを救おうとするエゴたる偽善こそ彼の正義故仮にあの場にアイズが無事逃げ仰せていたとしても仰る通りロキファミリア始め派閥連合救出の為身を投じたでしょう彼の身を案じるヘスティア様とは衝突しそうですが…。それと個人的予想ですが以前ご感想でも書かれていた掌編集2巻の中のエピソード、5YEARS AFTER~Ais Wallenstein~で描かれていたあの内容を次巻以降に持ってきそうとも予想します。こちらも感想の中にネタバレ案件ペラペラ喋ってしまい失礼しました感想の追記あれば楽しみにしてます。長文失礼しました。

    • mitoki mitoki より:

      コメントありがとうございます!
      ──後日、オラトリア15巻の試し読みが来たらもう少し詳しく書くつもりですが私もまさに『5YEARS AFTER』が物語の軸になるのではないかと考えています…!
      59階層までは当時のロキFと椿達で踏破できたので、ロイマンから60階層の情報を受けとったフィンたちが壊滅することはないと思うんです。なので15巻は60階層の攻略と『穢れた精霊』戦がメインで、ロキF達はそれをちゃんと乗り越えると予想。そのため全滅の原因は他のイレギュラー…討伐した穢れた精霊がアイズになにかをして暴走、浸食のような状態になったのではないかと。リヴェリアが60階層にこだわっている事からアイズの『なにか』が60階層にあるのも間違いないでしょうし。
      そこまでがオラトリア15巻の内容で、本編21巻以降では浸食状態のアイズをベルが救おうとする話──と。……勝手な予想ですが(笑)
      別の方の感想も知る事ができて嬉しいです!ありがとうございます!

  4. まけるくん より:

    失礼します。初めて拝見いたしました。
    ロキFが壊滅した理由はウラヌスが祈祷の間から出てしまった為と考えています。祈りが祈祷の間を離れても問題なく出来るのならば、ずっと居座っている必要はないと思います。

  5. 名無しの冒険者さん より:

    感想と考察楽しかったです。15巻が早く読みたいのと21巻はどうなってしまうんだという気持ちです。
    救出メンバーとしてレオンは規定路線として問題は残っているフレイア傘下のメンツ。ゼノスの助力は得るのか?でもジャガーノートさんいるから戦力割くのも怖いですし、アステリオスは期待薄。
    ぶっちゃけ戦力足りて無くない?というのが感想です。

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