やっはろー!
miToki(以下 管理人)です。
今回は、遂に発売された最終巻
『 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 14巻 』
の感想を書いていこうかなと。
いや、ほんとに長かった…
めちゃくちゃ感慨深い・・・
管理人、俺ガイルは幸運なことに1巻が発売された時から読んでるんですよ。
あれから約9年…
2度のアニメやドラマCD、2年間の休載、そして1年1冊の刊行ペースを経て、
ようやく彼ら3人の行く末を見届けることができて本当に良かった。
それでは今回の感想を。
いつもみたく、はじめの内容から振り返りながら書こうかなと思っていたんですが
あまりの内容の多さに断念。 (まさかの500ページ超え)
なので今回は、それぞれ人物についてお話していきます。
では、どうぞ。
一色いろは
まずは一色いろはについて。
卒業式の送辞で成長した姿をみせたいろは。
そんないろはの印象は「理解者」でした。
平塚先生を除けば奉仕部を一番よく見てきたいろは。
彼女は八幡の、雪乃への想いには気づいていて、
合同プロムの強行の理由に最初に行きついたのが彼女でした。
また、由比ヶ浜の恋について、二人の祝福を願うなら、この恋は諦めなきゃいけない。
だから、あの陽だまりにはもう入れない。そう思っていた由比ヶ浜に
「諦めないでいいのは女の子の特権です!」
と道を示したのも彼女。
そして雪乃のウッドテラスでの告白。
陸橋であれほどクリティカルな会話をしておきながら言わなかった言葉。
それを雪乃が囁くように、けれど確かな言葉を口にしたのは、
いろはが二人の関係性を尋ねたときの
「はっきりしておいたほうがいいと思いますけどね」
がきっかけだと思うんですよ。
そしてヒロインとしても未来をきっちり提示し、諦めないいろは。
誰より可愛く、最強にかっこいい。
最高の後輩でした。
Interludeとかでもそうですけど、八幡に似てきてるいろはすほんと好きだよ。
平塚静
平塚静について。
いつだって、八幡を導いてくれた恩師.平塚先生。
さんざん八幡たちを悩ませてきた呪いの言葉「共依存」
そんな呪いに対して、初めてきっぱりと否定してくれたのが平塚先生でした。
「共依存なんて、簡単な言葉でくくるなよ。」
離れられない言葉から救い出し、
「君の気持ちは、言葉一つで済むようなものか?」
問い掛けることで八幡の気持ちを引き出す。
「一言で済まないならいくらでも言葉を尽くせ。
言葉さえ信頼ならないなら、行動も合わせればいい」
この言葉を受けた八幡は言葉だけでなく、行動し、 雪乃の袖口を掴む。
本当に最高の先生。
個人的に平塚先生は9巻の
「……よく見ている。君は人の心理を読み取ることには長けているな」
「けれど、感情は理解していない」
から始まる会話の部分がダントツで好きだったんですよ。
「大切なものだから、傷つけたくない」
「今だよ比企谷。……今なんだ」
とか名言のオンパレードだったんですが今回はそれに並ぶくらいカッコ良かった。
最後、「私の忘れ物はこれだよ」
と、5章の「私も君と踊ってみたかった」の台詞を回収する平塚先生。
ダンスのあとには、大人らしくしっかりとした「さよなら」を交わす二人。
本当に大人らしい、素敵な師弟の終わり方だったと思います。
そして置き土産として「あの教室」を残していくとかどんだけカッコいいんだよ…
雪ノ下雪乃
雪ノ下雪乃について。
今まで真面目なトーンで書いてきてなんですが
めちゃくちゃ可愛いよね。
誰が読んだって今回の雪乃は間違いなく可愛かったでしょう。
いや、もちろん今までもめちゃくちゃ可愛いかったんですけど。
打ち合わせしづらいから、と建前をつけて八幡の隣に、一人分の席を空けて座る雪乃。
疲れすぎて語彙力死んじゃってる雪乃。
八幡に見せたくて、滅多にしない髪型をしてくる雪乃。
カフェで二人の写真を撮り、それを確認して、はにかんだ照れ笑いを浮かべる雪乃。
いつの間にか八幡の周りの人の予定まで把握している雪乃。
他にも、ここでは書ききれない程の可愛い雪乃が沢山見れて幸せでした。
今までの雪乃を知ってるがゆえの破壊力。やばい。
そのなかでも印象的だったのが2つ。
1つ目は陸橋での
「あなたの人生を、私にください」
この時の八幡の
きっと、どれだけ言っても言い尽くせない想いを、触れた熱が確かに伝えている。
この言葉が本当に好き。
1章の閉まっていた教室のドア。
あの扉に、最後に触れた指先だけは、今もまだ冷たいままだ。
八幡の中に熱を運んだのは、この時の雪乃と、雪乃がずっと温めていたあの部室の小さな鍵の温もりだった、と…。
エッッッッモ…………
ヤバ過ぎるだろ…(語彙力)
しかも、この熱は雪乃だけの物じゃなくて、Prelude3の
彼女がきゅっと私の手を握り返してくる。
力は込められていないけれど、代わりに熱がこもっている。
で、結衣から受け取ったものでもあるんですよ。
エッッッッモ…………
ヤバ過ぎるだろ……(2回目)
もう1つはお分かりでしょう。もちろんウッドテラスですよ。
「あなたが好きよ。 比企谷くん」
照れ笑いを浮かべ。桜色に染まった頬を書類で隠し、ちらりと反応を上目遣いで伺って、
じりっと後ずさり、逃げるように駆けていく。
死ぬほど可愛い。
このシーンを見届けるために生きてきた雪乃推しの方は死ぬんじゃないかな。
管理人? 管理人は雪乃も結衣もどっちも好き。
初恋は雪乃ですけど、今はどっちも好き。
仕方ないじゃん。好きなんだから。選べるわけないだろ。
比企谷八幡
続いて主人公、比企谷八幡について。
本当にめんどくさい。
いやマジでめんどくさいですよね。
でも、成長したなって思います。
小町の気遣いを理解し、はぐらかさない。
優柔不断な自分を理解し、由比ヶ浜ときちんと話をする。
葉山や、周りの人たちと関係を繋いでる。
少しずつですが、ちゃんと変わっていった八幡。
でも、やっぱり変わらないものもあって。
それがあの合同プロムのような手段を選ばない意味不明なやり方で。
でもそれを実行する目的を
「雪ノ下雪乃との関わりを無くしたくない」
と、誰かに理由を貰うのではなく、自分で決める。
その手段も一人でやるんじゃなく、土下座もして、話して、周りに頼って。
だからやっぱり、彼は成長したんだと思います。
由比ヶ浜結衣
そして、由比ヶ浜結衣について。
色々あるけれどまずは、そうだな…
きっついね…
最終章にあたる12巻から一緒にいることの多かった結衣と八幡。
ららぽデートとか、一緒にプロムの対抗案を練ったり、サイゼいったり、
ネカフェいったり、そして今回はダンスを踊ったり…
幸せな時間を過ごしたぶんだけ、きっつい。
いや本当に。タルト作りとか本当に幸せだった。
二人が一緒にいたら、こんな未来が続く。
そんな考えがたくさん浮かんでくるけれど。
それは、ありえない妄想で…
読み返ししてる時に何回Anotherのほうに行ったか覚えてませんよ。
interludeがまじでつらかった。
こんなに優しい女の子を泣かせないでほしい。
そこからあともサウナの後にいろはと一緒に歩いたりとか。
3人でいるために一番頑張ってた結衣があの陽だまりにいないのが寂しくて…
このまま終わってほしくない。
そう思いながら読んでました。
でも、小町といろはに励まされて、
それがいいことだなんて思ってないけど。
こんなの、まちがってるってわかってるけど。
でも、あたしはまだもうちょっとだけ、浸ってていいのかもしれない。
あの、あったかくて眩しい陽だまりに。
と、駆け出し。
そして、最後には八幡を諦めず、奉仕部に帰ってくる結衣。
いやこれまじでさぁ。
皆さんも感じたと思うんですが
「ハッピーエンドのそばで」
ですよね…
アニメ二期の由比ヶ浜結衣のキャラソン 「ハッピーエンドのそばで」 。
このままの時間 永遠に続かなくたって 諦めることが答えじゃない
そう決めてしまおう ずるいかも だけど無理なんだ
ハッピーエンドになりたい ぜんぶ失いたくない 本当は一番近くにいたい
ハッピーエンドのそばで 行ったり来たりしてる この気持ち気付いて 連れ出してよ
変わり始めている 距離を越えて
泣いちゃうでしょこんなの…
まさかこんな爆弾をキャラソンに入れてるとは思わないよ。
最後の感想的ななにか
それでは最後に、全体を通しての感想的なものを。
管理人はこの終わり方で良かったなぁと。
だって、人の気持ちってそう簡単に変わるものじゃない。
二人が結ばれたから、私の恋は忘れよう。しまっておこう。
そう思ってもやっぱり忘れられない。
忘れられない程心に刻まれているなら、この気持ちは本物なんです。
そうして選んだ結衣達の選択。
これからも彼らのまちがっている青春は続いていく。
理想的な終わり方の一つだと思います。
正直、ここまで暖かく終わるとは思っていませんでした。
いや、だってわたりんだし…
またあとがきによるとひとまず最終巻、といった感じの14巻。
時系列は不明ですが短編集や、他作家陣のアンソロジー小説も刊行予定。
なによりも未定の未定ですが、八幡たちのこれからも書いていけたら、と渡航先生が。
楽しみ過ぎるだろ…
他にも来年3月発売のBlu-ray BOX特典には書き下ろしショートストーリー。
そしてアニメ3期などこれからも、俺ガイルは続いていきます。
ですが、ひとまずここで やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。本編は完結。
わたりんこと、渡航先生。ぽんかん⑧先生。
お疲れ様でした。そしてありがとうございます。
この作品に出会えて良かったと14巻を読んで改めて感じました。
これからも俺ガイルを応援していきたいと思います。
ここまでご覧頂いた皆さん、ありがとうございました。
短編集はライトというか、楽しい奉仕部が見れたらいいな と思いつつ。
それでは、また。
執筆中BGM : ユキトキ(やなぎなぎ)
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